布団へのこだわり

布団へのこだわりはひとそれぞれ。
ブランケットを持ち歩くというあの有名なシンドロームがあるように、寝具というのは人の心と密接につながっている。
私も昔はブランケットを持ち歩いていた。
どうしてもそれを離さないで、抱えてじっとしている子供だったらしい。
非常に暗かったようだ。

母親が心配して、私が寝たりお風呂に入っている隙に、ブランケットを少しずつ小さくカットしていき、しまいには端切れ状態になったものを、ようよう手放させたということだ。
少しでも私に物心がついていたならば、小さくなっていくブランケットに不信感を抱かないわけはないのだが、すんなり作戦が実行されたということは、どうも当時の私に物心は欠落していたようである。
さすがに大人になった今では「これがないと不安で眠れない」というものはないし、枕がかわったって布団がかわったって眠れないということはないけれど、それでも「これだと嬉しい」という程度のこだわりはある。
ブランケットを手放して以来変わらず、ずっとガーゼの掛け布団が好きだ。
二重織になったやさしいガーゼ。
手癖が非常に悪かった私は、いつもガーゼの布団をさわさわと触っていた。
ガーゼのいいところは、触れば触るほどに柔らかくなるということだ。
手癖だけでなく足癖も悪かった私は、手でも足でもずっとこちょこちょと触っていた。
だから私のガーゼは本当に柔らかく薄くなっていたので、ちょっと爪がひっかかってしまったりするとすぐに破れてしまうのだ。
それでもう一体何代の世代交代がなされたことか分からない。
ちなみに、未だにガーゼ布団で寝ている。
それも最近また破いてしまって交換したところである。
流石に恥ずかしくて人には言えないので、いい加減に触る癖を直したいところだ。

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