憧れを持たせてくれる専門書たち

読書が好きである。
三度の飯より本が好きだ。
と、言ってみたい。
実際、三度の飯はこの世で一番大切なものである。
それはともかく、実際に読書は好きである。
小説は、自分で言うのもおかしいが、かなり読むのは早いほうであると自負している。

電車の行きかえりで大抵一冊は読み終わることは出来る。
まあ、行きかえりにどのくらいの時間がかかるかというのは秘密であるが。
そんな私は、時々小説ではなく、難しいテーマの本に惹かれてしまう癖がある。
例えば、心理学。
カウンセリングから臨床まで幅広く興味があって、臨床の精神疾患の症例を考察したような専門的なものにまで惹かれた。
そういう専門書を購入した。
すぐに寝た。
それ以来、何度その本を開いても同じところで眠くなるので一行に話が進まない。
相対性理論とかにも興味を持った、理由は知らない。
そういう専門書を購入した。
すぐに寝た。
私は数学が、中学1年でとまっているのを忘れていた。
それから、考古学、生物学、化学、とどういう訳か、理数系に惹かれて色々と書籍を購入してしまうのだが、どうしたって私の脳は完璧に文系脳なので開くとすぐに眠くなり、結局2,3ページですぐに断念である。
こんな読めもしない本たちに、「もしかしたら」という望みをかけながら購入するなんて、一体自分はどれほどロマンチックだったのだろうか。
それも、ちょうど給料が出た後に買いに行くから、結構糸目をつけないで高額なものを買う。
結局今でも家には、実際役に立たずに終わった、もったいない書籍たちがある。
でも、当時の私の「憧れ」を満たしてくれたこの書籍たちは、決して無駄ではなかったろう。
その時々の私の青春の渇望を癒してくれたのだから。
それにもしかしたら今からでも何かしら成功できるかもしれない、なんて淡い夢は未だに持ち続けているのである。

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