深海魚について

今年の夏は深海魚ブームである。
最近できた某所の深海水族館は、夏休みなかなかの混雑具合を呈したようだ。
深海魚を水族館で飼育するのはひどく至難の業だということで、今まで色々な深海生物が各地の水族館側の手に渡っても、水圧や水温の変化ですぐに個体が息絶えてしまうということだった。

だから、この深海水族館は快挙なのである。
その背後に一体どれほどの試行錯誤と苦労と犠牲があったか、考えるだけで脱帽である。
その水族館以外に、テレビ番組なんかでも特集が組まれることが多くなった。
貴重な映像を捉えたドキュメンタリーも少なくない。
こういったムーブメントは、2、3年くらい前から始まったものだろうか。
忘れもしない、巨大イカの映像が撮られてからだ。
それまでも、深海には18メートルにもなる巨大イカがいるということは有名な話だった。
ダイオウイカである。
でも、ほとんど写真もとられたことがないし、完璧な個体というのも手に入らず、実際にはどれくらいの大きさになるのかとか生態などに関しては謎のままだった伝説の生き物。
このダイオウイカの映像が撮れたという番組をテレビで見たときには度肝を抜かれた。
おそらく、世界中の人が同様に驚いたことであろう。
それからである、ダイオウイカにかぎらず、深海そのものに注目されだしたのは。
昔から深海生物が大好きだった私は、将来海洋学者になりたかったのだが、どう頑張っても理数が出来なかった。
理数が出来なければ、海洋生物を研究する学部のある大学には到底行けない。
というわけで、夢を一つ諦めたのであるが、こういう形で深海の研究を教えてもらえるというのはとても嬉しい事だ。
もしかしたら今から勉強すれば理数が分かるようになって、大学に入れるのではないか、なんて思わず昔の夢を再燃させてしまいそうである。

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