ドラえもん学

ドラえもん学という研究をしている方の本を読みました。
「ドラえもん」のスネ夫といえば、お調子者で、嫌味ったらしくキザなヤツというマイナスなイメージを大半の人は持っていると思います。しかし、「スネ夫は好奇心旺盛でホメ上手。自分を少しだけ立派に見せるセルフプロデュースに長け、自分が経験したエピソードを面白おかしく話し、祝祭空間をその場に作ってしまう天才でもあります。

こんなにバイタリティにあふれた人物が周りにいれば、それだけで楽しいでしょうし、コミュニティは活性化するはずです」と分析しています。

例えば、みんながいつも頭を悩ませているジャイアンのリサイタル。のび太は正直に言葉や態度に出してしまうので痛い目にあっていますが、スネ夫はそんなときでもジャイアンをうまく褒めることで気に入られ心を捉えることに成功しています。「きみは日本一の大歌手になる人だよ。何が何でも練習を続けなきゃ」「レコード出したんだって?なんで早く教えてくれないんだよ」「新曲がいつ出るかと、待ちくたびれちゃったよ」どのスネ夫の言葉にもジャイアンは感激し、「心の友よ」といい気分になります。

ただほめるのではなく、スネ夫の褒め言葉 には「アドバイスをしながらホメる」「キツイことを言いつつホメる」など、数々のテクニックが隠されていることが著書では紹介されています。正直な言葉や態度は時によって人を傷つけてしまいます。スネ夫のように、人を幸せな気分にするコミュニケションの技は時には必要かもしれません。また、人を幸せな気分にさせるのは、相手を良く観察し、よく話を聞いて、褒めるポイントとタイミングを読むことが必要不可欠です。スネ夫の空気を読む力にも感心させられました。人の心をつかむ才能を持っているスネ夫。読み終わったあと、「ドラえもん」の登場人物のなかで実は一番すごいのはスネ夫なのでは…と思うくらいスネ夫の見方も変わりました。子供の教育にもスネ夫力を参考にしてみたいと思いました。

«
»