映画館のおやつ選び

最近は映画のチケット代も随分値上がりした。
少し前までは大人1500円で観られたものを、今ではすっかり1800円になってしまった。
1800円という金額設定は、ちょっとしたテーマパークである。
場末であれば、もしかしたら一日パスポートが買えるかもしれない。

というような難癖をつけて、近頃はめっきり映画館に足を運んでいないのであるが、学生の頃は、一週間に一度の1000円観覧デーを利用してよく見に行った。
映画館の楽しいところは、大迫力の映像とともに、その場の雰囲気というものがある。
あたりが暗くなり、映像の登場人物たちと一体化しているかのような感覚を得たり、非日常感が半端ではない。
そんな映画館でかかせないものが、「おやつ」である。
ちなみに私は映画館で売っているポップコーンが好きではないし、そこで買う普通のお菓子も馬鹿高いので、決して買わないようにしている。
そこで一つ臨場感を損なっていると言われればそれまでだが、それはそれとして、経済感覚に敏感なのだから仕方がない。
スーパーで80円で買えるお菓子に、150円なんか出せるものじゃない。
というわけで、自然前もっておやつを購入してから映画館に向かうという流れになるのだが、このおやつ選びは慎重にしたほうがよい。
美味しいおやつを買えば、映画ももっと楽しくなるというのもひとつ。
でもそれ以上に、映画一本観る間、食べ続けても支障のないものを選ぶべき、というのが一つ。
あるときマンゴーの干物を映画のお供としてチョイスしたことがある。
あまりの美味しさに映画そっちのけでずっと食べ続けていたのだが、終いにはマンゴーの刺激が強すぎたのか気持ちが悪くなった。
またある時は、当時はやっていたカカオ90%のチョコレートをチョイスした。
これもまた刺激が強すぎたのか、映画を観終わる頃には、胃痛で冷や汗がで出た。
と、とにかく映画が苦痛に変わらないよう、重々留意してお供は選ぶべきである。
結局、映画館で売っているポップコーンは無難なところだから廃れないのだろう。

«
»