教育の絵本

私の家には教育のために作られた絵本があった。
「数と形」「言葉と文字」「色と形」といったテーマごとに作られた8巻セットの絵本だ。
図書館や幼稚園・保育園にも置いてある場合もあると思う。

まだ文字が読めるようになる前から、この絵本を繰り返し見ていた。
最初はこびとの絵がかわいい。とか、カエルさんよアヒルさんがかわいい。とかそんな感想
を言っていた気がする。
最初は絵を眺めて楽しんでいただけだけど、段々とその絵の意味が分かってきたり、文字が読めるようになると自分でも試してみたりしたくなっていた。
今でもよく覚えているのが、こびとが箱を分解するという内容。
姉と二人で、こびとのマネをして自分たちも箱を分解してみようという話になった。
子供の好奇心をくすぐるいい内容だと思う。
絵本のこびとはサイコロのような真四角の箱を分解していたんだけど、真四角な箱がある家庭ってそうは多くないと思う。
我が家にも真四角の箱はなかった。
そこで私たちは手当たり次第にいろいろな箱を分解した。
まだ中身のあるお菓子や海苔の箱、父の書類を入れるための箱。
とにかく目についた箱を片っ端から分解した。
問題はその箱たちのほとんどが蓋つきで、組み立て式だったこと。
ダンボール箱などと違い、組み立て式の箱は分解していくと1枚の紙になる。
その箱にはさみを入れてしまうと、元通りにするのはかなり難しい。
もちろん、そのタイプの箱は絵本のこびとと同じようには分解ができない。
だから次から次へと分解したのだけれど…
その後、母からたっぷりとお説教をもらった後、父が真四角な箱を紙で作ってくれ無事にこびとと同じように箱の分解ができた。
そして、箱の作り方も教わった。
絵本から生まれた家族の楽しい思い出だ。

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