ファッションは繰り返す

ファッションは繰り返すという。
例えば30年前に流行ったものがリバイバルされる、そんなようなことはザラである。
言い換えれば、もはや飽和状態になっているということ。
新しいものというのは、そう簡単には出てこないのだ。

というわけで、今もかつて流行ったものが再び流行している。
ちょっと前には70年代や80年代のディスコスタイルがちょっと流行ったこともあるし、現在は90年代風のスタイリングを多く見かける。

例えば、再び注目されているものにデニムがある。
「ジーパン」「ジージャン」という、まさに90年代ばりばりのものがまたスタイリングに組み込まれる。
その時代に青春の一部を過ごした自分の頭には、とても懐かしい思いと、「まさか」という思いの両方が去来する。

私の子供の頃の写真を見ると、ジャストウエストのジーパンをはいて、丈の短いジージャンを着て、さらにデニムの帽子を被った私と姉が映っている。
はっきり言って、衝撃的にダサい。
全然垢抜けないし、まさにデニム生地の本来の用途であった作業着のようであった。
この写真や、当時の世間やメディアの映像なんかを見ても、デニムオンデニムというのはやってはいけないものだと思っていた。

それが、最近になってまた同じようなスタイリングがなされているのを見て驚いた。
あのダサいスタイルが、海外のコレクションで市民権を得ている!
そしてもちろん、よみがえったデニムスタイルは当時よりもはるかにブラッシュアップされており、これなら確かに素敵、と思わせるのである。

こうして日本の市場にもこのスタイリングが広まっていき、結局はデニム再燃ということでブームになるのだろうが、これも考えてみれば、数十年後には写真をみて「ダッサイ!」と言われるのだろう。
私が今みてダサいと思った、かつての自分たちの写真の時代にだって、そのスタイリングは最先端だと思っていたはずなのだから。
ファッションが繰り返す、というからには、そのファッションが捨て去られるのも繰り返される、ということなのである。
なんて無常な世の中だろう、と思わずにはいられない。

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